母校の生徒がアマチュア無線で国際宇宙ステーションと交信!
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7月22日(木)西南学院中学校・高等学校の生徒たちがアマチュア無線を使って国際宇宙ステーション(=ISS)と交信する”西南スクールコンタクト“が開催されました。
スクールコンタクトは無線部のOB/OGが中心となって4年ほど前から企画に取り組んできたものです。
午後4時から中学・高校のチャペルで行われたオープニングセレモニーで早川寛校長は「宇宙と西南がつながるというのは百年の歴史で初めてのこと。後輩に感動を届けたいという無線部OB/OGや同窓会の方々に感謝したい」と話しました。また高校同窓会の乙藤計造副会長(S53)は「生徒さんたちにNASAとの交信、物理の面白さを伝えたいという無線部OB/OGの思いが実現した」とあいさつしました。
この後、無線部OBの高倉弘喜 国立情報学研究所教授(S60)が「数学が苦手な人 理系に進む」と題して講演。続いて無線部OGでNASAジェット推進研究所に籍を置く、岩下友美 九州大学大学院客員准教授(H10)がアメリカからリモートで「夢への粘り強さが創る自分の未来」と題して講演しました。2人は無線部時代のエピソードを交えながら今の仕事に就くことになった経緯などを語りました。
ISSとの交信は4階のマルチメディア部(旧無線部)の部室で行われました。8N6SWというマルチメディア部のコールサインからNA1SSというISSのコールサインを呼び出し、6時14分55秒ごろ交信が始まりました。選抜された中学高校の生徒が次々にマイクに向かい、名乗ってから質問を投げかけると、ISSの船長を務める星出彰彦宇宙飛行士が一つひとつ質問に答えてくれました。「宇宙食では何が好きですか?」という質問には「カレーライス」という答えが返ってきました。質疑応答は全て英語で行われ、その様子はチャペルに映し出され、チャペルでは生徒や同窓生が耳を澄ましました。
ISSは地球から400㎞離れた軌道を秒速8㎞という高速で周回しているため、アマチュア無線で交信できたのは10分ほどでした。
交信した生徒たちはチャペルに戻り「一生の思い出に残る経験ができました」「星出さんに名前を呼んでもらって感動しました」などと感想を語りました。
ISSとの無線交信は福岡市内の高校では初めての取り組みです。新型コロナウイルスの感染対策のため、チャペルに入る生徒の数は制限されましたが、講演や交信の様子はライブ配信されました。無線部OB/OGの思いは多くの生徒たち届いたことでしょう。
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