学校長あいさつ
高校同窓会のホームページには「今月の聖句」を掲載していただいております。卒業後も西南学院の「建学の精神」を大切にしていただいていることを大変嬉しく、感謝申し上げます。また、西南学院では年間聖句も定められており、2025年度の聖句は「自分自身の内に塩を持ちなさい。そして、互いに平和に過ごしなさい」(マルコによる福音書9章50節)です。同窓生の皆さん、「自分の内に塩を持」っているでしょうか?
塩の働きの第1は、「味付け」です。どんな料理にも塩は欠かせない調味料です。第2の働きは、ものを腐らせない「防腐剤」の働きです。そして第3の働きは、「浄め」です。神式や仏式のお葬式の後では塩が配られることがあります。浄めるとは積極的にこの世界を正しい方向に変えていく働きのことです。
つまり、「自分の内に塩を持つ」とは、世の中を豊かにし、悪を防ぎ、世界を変えていく力を持つということなのです。また、塩が塩のままでいようとする限り、塩味がつきません。周りの素材の中に溶け込んで元の形を捨てた時、その素材を生かすことになるのです。「自分の内に塩を持っている人」の「塩気」が、「言葉」や「行動」を通して周囲の人たちに溶け込み、受け入れられる時、それはきっと「平和」へと繋がっていくのです。西南学院高校の教育を受けた皆さんは「塩」を持っている人であると信じています。
引き続き本校へのご支援、ご協力を賜りますことを感謝するとともに、川崎会長をはじめとする高校同窓会の皆さまの「地の塩」としての一層のご活躍と神さまの豊かな祝福をお祈り申し上げます。