決勝 (6月5日(日)@アクシオン福岡)
西南学院 33 (19-13、14-16) 29 祐誠 |
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一昨年は決勝戦で、昨年は準決勝でインターハイ出場に立ちはだかってきた相手が決勝の相手であった。アクシオン福岡のメインアリーナで選手たちは一人ずつ紹介され、今大会で最大の観客を前にして試合を行うことに心地良い緊張感を感じているようであった。
試合開始直後に安森(3年)と水町(2年)のコンビプレーで先制点を奪うが、その後に3連続失点。リードをされての立ち上がりとなったが、すぐにリードを奪い返す。今年のチームはリードをされてもすぐにリードを奪い返すことができるチームであった。前半中盤でルーズボールを取り合い、坂井(3年)が負傷して、大和(2年)と交代。その大和(2年)は坂井(3年)の気持ちを乗せたサイドシュートを決める。リードを保ちながら、得点と失点とを繰り返しながら試合は進んでいった。途中、退場者を3回も出し、人数が少ない状態が続いたが、リードを詰められることもなく前半を19-13で折り返す。
後半に入り、2点連取を許したが、3連続得点などでリードを広げながら後半が進んでいった。流れが悪い時間帯もあり、タイムアウトを要求しかけたが、永田(3年)、安森(3年)のミドルシュートなどで相手の追い上げムードを断ち切った。前半で警告や退場者が出ていたために、後半はハードなディフェンスができなかった。無駄な退場者を出して、相手に勢いづかれないようにするためであったので、相手にシュートを打たれる場面が多くあり、幾度も訪れた危機をキーパーの玉(3年)が好セーブでチームを救った。攻撃においては、中山(3年)のポストシュートや川邊(3年)の勝利を決定づけるサイドシュートなどで、追撃を阻止した。終了直前に失点を許したが、最終的にリードを奪われることなく、試合終了のホイッスルを聞くこととなった。終了の瞬間、選手達は歓喜の涙に包まれた。特に今年は怪我が多く、全員が揃って大会に臨むことが少なかった。辛い我慢の時期が長かったので、喜びも一入であった。
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