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 先日行われた、第62回 全国高等学校ハンドボール競技選手権大会 福岡県予選会において、ハンドボール部(男子の部)が見事優勝を勝ち取り、実に51年ぶりに福岡県代表として、インターハイに出場することとなりました。

<大会メンバーの集合写真>

<優勝の瞬間>

<閉会式の様子>

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 (PDF形式:314KB)

準々決勝 (6月4日(土)@アクシオン福岡)

西南学院 25 (12-9、13-6) 15 春日

 決勝に勝ち上がるには、1日で準々決勝(25分ハーフ)と準決勝(30分ハーフ)の2試合をしなくてはならず、できるだけ疲れを残すことなく勝ち上がりたいと臨んだ準々決勝であった。

 前半で勝負を決めたいという焦りが出てしまったためか、一時は3点リードされるなど、立ち上がりは悪い状態であった。しかし膠着状態を続けながら、前半は3点リードで折り返すことができ、後半スタートに7点連取と試合を決定づけるリズムを取り返すことができた。試合終盤ではメンバーを入れ替えながら、次の準決勝に視野を向けることができていた。


準決勝 (6月4日(土)@アクシオン福岡)

西南学院 38 (19-14、19-12) 26 福岡魁誠

 準決勝の相手は、優勝を目指していた冬の新人戦準々決勝で苦杯を喫した相手であった。チーム一丸となってリベンジを果たす勢いに満ちていた。

 この試合から怪我で出場を控えていた永田(3年)がオフェンスのみで試合に出場。先取点を奪われるも、その後に3点連取。リードを保ったまま取って取られてのシーソーゲームの状態が続いた。再三追いつかれそうなピンチに陥ったが、西南学院の守護神、3年生キーパーの玉が好セーブを連発。リードをして後半を迎えたいところで、退場者を出してしまい、1人少ない状態で2分間戦わなければならなかった。しかし、ここから2年生センタープレイヤーの水町の3連続得点。前半の最後にはスカイプレーを3回続けるという離れ業を行った。残念ながら得点には結びつかなかったが、ハーフタイムに入るまでに会場の興奮を味方につけた状態で後半に突入した。後半も水町の得点から、キャプテン安森の3連続得点。その後も坂井(3年)、川邊(3年)のサイドシュートなどで加点を続け、決勝戦が見えてきたところで、2年前の反省を生かしてベンチメンバーと交代をして勝利を迎えた。


決勝 (6月5日(日)@アクシオン福岡)

西南学院 33 (19-13、14-16) 29 祐誠

 一昨年は決勝戦で、昨年は準決勝でインターハイ出場に立ちはだかってきた相手が決勝の相手であった。アクシオン福岡のメインアリーナで選手たちは一人ずつ紹介され、今大会で最大の観客を前にして試合を行うことに心地良い緊張感を感じているようであった。

 試合開始直後に安森(3年)と水町(2年)のコンビプレーで先制点を奪うが、その後に3連続失点。リードをされての立ち上がりとなったが、すぐにリードを奪い返す。今年のチームはリードをされてもすぐにリードを奪い返すことができるチームであった。前半中盤でルーズボールを取り合い、坂井(3年)が負傷して、大和(2年)と交代。その大和(2年)は坂井(3年)の気持ちを乗せたサイドシュートを決める。リードを保ちながら、得点と失点とを繰り返しながら試合は進んでいった。途中、退場者を3回も出し、人数が少ない状態が続いたが、リードを詰められることもなく前半を19-13で折り返す。

 後半に入り、2点連取を許したが、3連続得点などでリードを広げながら後半が進んでいった。流れが悪い時間帯もあり、タイムアウトを要求しかけたが、永田(3年)、安森(3年)のミドルシュートなどで相手の追い上げムードを断ち切った。前半で警告や退場者が出ていたために、後半はハードなディフェンスができなかった。無駄な退場者を出して、相手に勢いづかれないようにするためであったので、相手にシュートを打たれる場面が多くあり、幾度も訪れた危機をキーパーの玉(3年)が好セーブでチームを救った。攻撃においては、中山(3年)のポストシュートや川邊(3年)の勝利を決定づけるサイドシュートなどで、追撃を阻止した。終了直前に失点を許したが、最終的にリードを奪われることなく、試合終了のホイッスルを聞くこととなった。終了の瞬間、選手達は歓喜の涙に包まれた。特に今年は怪我が多く、全員が揃って大会に臨むことが少なかった。辛い我慢の時期が長かったので、喜びも一入であった。

ハンドボール部からのメッセージ

西南学院高等学校 男子ハンドボール部 顧問
井手 孝行

 私たち男子ハンドボール部は、先日行われた第62回全国高等学校ハンドボール競技選手権大会福岡県予選会、通称インターハイ予選において、優勝という最高の形で大会を終えることができました。
 1947年に創部して、翌年の昭和23年度、昭和35年度に優勝して以来、51年ぶりの優勝ということを知らされた時には、驚きと同時に、感動も倍増しました。また、これまで前任の和佐野先生(現西南小学校校長)やその指導を受けた諸先輩方が築いてきた歴史の上に立たせていただいているということを強く感じました。
 一昨年、昨年と同じ高校に苦杯を喫していましたが、これまでの先輩方も、そのような経験を多くされたのではないかと思います。そのような経験から学んだことが後輩に、さらにその後輩に伝わってきた結果ではないかと思っています。
 卒業後も、ハンドボール部OB・OGの方々の協力は素晴らしく、現役生たちのために物心両面に渡り様々な形でサポートをしていただいています。世代も違い、顔も名前もわからない現役生たちのために涙を流して喜び、ご自分の仕事があり多忙にも関わらず常日頃から気にかけていただき、九州大会や全国大会出場に際しては毎回OBやOGの協力をいただいています。インターハイ出場が決定してからも、どうやって協力できるかの話し合いの場を持っていただき、必死に協力していただこうとしています。本当に素晴らしく、心強い関係を築いていただいています。心より感謝申し上げます。生徒共々、感謝をしてもしきれない気持ちで一杯です。
 まだまだインターハイの舞台に立つ権利を得ただけですので、これに満足することなく、インターハイ本戦に向けて、常に感謝の気持ちを持って練習に励んでいきたいと思います。会場となる岩手県は未曾有の大震災で被災された方々がたくさんいますが、そのような方々に少しでも元気を与えられるような試合ができればと思っています。
 最後になりましたが、先日の同窓会総会におきましては、ハンドボール部卒業生でない同窓生の皆様方からも多大なるご支援をいただきましたことを心から感謝申し上げます。また、これまで応援していただいた先生方、保護者、そしてハンドボール部卒業生、また本校同窓生に感謝を申し上げたいと思います。今後とも進化するチームを目指していきますので、応援の程、よろしくお願い申し上げます。


西南学院高等学校 男子ハンドボール部 キャプテン
安森 啓(3年)

 西南学院高等学校ハンドボール部主将の安森啓です。僕たちは5月28日(土)・29日(日)と6月4日(土)・5日(日)に開催されたインターハイ福岡県予選会で優勝という結果を残すことができました。それは、僕たち試合に出場したメンバーだけで達成できるようなことではなく、試合に出られなくても声をからして応援してくれた部員や、いつも試合や練習の準備をしてくれたマネージャー、指導をしていただいた先生方、そして何よりこれまで何十年にもわたり、西南学院高校ハンドボール部の礎を築いてくださったOB・OGの方々の応援によるものだと思っています。そのような方々が支えてくださっているということが、僕たちの大きな力になりました。
 7月末から開催されるインターハイに向けて、感謝の気持ちをもって日々の練習に励んでいます。インターハイでは感謝の気持ち、高い志を持って、悔いが残らないように、そしてOB・OGの方々に良い報告ができるようにがんばります。これからも西南学院高校ハンドボール部をよろしくお願いします。

全国大会情報

 第62回全日本高等学校ハンドボール選手権大会は、7月29日(金)~8月3日(水)に岩手県の花巻市総合体育館を主会場として、花巻市民体育館、富士大学スポーツセンターにて開催されます。
初戦は、7月29日(金)11時から、富士大学スポーツセンターにて、青森県代表の県立青森商業高校と対戦します。
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 (PDF形式:92.2KB)
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