学校長あいさつ
高校同窓会の皆さまと共に ―いつまでも残るもの「西南の遺伝子編」
高校同窓会の皆様には、日頃から母校のために多大なるご支援を賜り、感謝申し上げます。
さて、これまで何度も同窓会総会に出席させていただきましたが、その度に卒業して本当に立派に成長されている教え子の方々とお会いできることを楽しみにしています。このページをご覧の皆さんの中にも、社会に出て活躍され、大きな業績を達成し、富を築いておられる方が多数おられると思います。しかし、もしかしたら今大きな課題や悩みをかかえていて、同窓会なんかに出席するような気持ちではないという方もいらっしゃるかもしれません。
聖書には天地万物は神によって創造されたと記されています。一方、自然科学の観点からは、生物は人類に至るまで「進化」してきたと説明します。しかし、「進化」とは必ずしも成功の産物ではありません。「進化」とは遺伝子のミスコピーという失敗や不完全さがあって、より環境に適したものが生き残ることだとも言えます。同じように私たちの人生も失敗や不完全さがあってこそ成長があるのです。聖書に「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」という言葉があります。失敗や困難の中で生きているありのままのあなたを愛しておられる方がいる。中高生だった時に皆さんが西南で学んだ最も大切なこの聖書の教えを思い出して欲しいと願います。これこそが西南の遺伝子、Identityです。
引き続き本校へのご支援、ご協力を賜りますとともに、川崎会長をはじめとする高校同窓会の皆さまの一層のご活躍と神さまの豊かな祝福を祈っています。